スーパー銭湯制覇の旅 #3 野元湯元 湯快爽快くりひら 『露天に佇む一軒の庵、その中に潜む極上の湯』
こんにちは。
私は八王子、多摩エリアの全てのスーパー銭湯を制覇しようと考えている暇人です。
先日、栗平駅から徒歩10分のところにある
「野元湯元 湯快爽快 くりひら」を訪れた。
住宅街の中に突如として現れるこの温泉は一見するとデカい和食ファミレス(夢〇とか)の様に見えるがしっかり温浴施設なのでご安心を。
入館。
入ってすぐの靴箱に空きがなく驚いたがご安心を。受付の裏にたくさんあります。
入館料は券売機で券を買って支払うスタイル
一般料金と会員料金に分かれているが、一般平日950円とかなり高め
多くの場合こういった施設の入館料は800円前後なのでこれはかなり責めた価格だな
ちなみに後述する館内の食事処のメニューもすべて会員価格と一般価格に分かれているのでこれから頻繁に訪れる予定のある人は早いとこ会員になることをお勧めする(入会金300円)
券売機で買った券を受付で渡すと靴箱の鍵と交換でバーコードのついたリストバンドを貰える
どうやら館内での食事などの支払いはすべてこれで行い、料金は退館時にまとめて払うようだ
(だったら入館料も券売機を使わずそこに含めたらいいのでは…)
まぁそんなことはさておき施設紹介に行こう
受付からまっすぐ長~い廊下があり入ってすぐ右手には食事処がある
廊下に面して座席が設置してある他、奥には座敷も用意してある
左手には休憩処だ
畳が敷かれていて柔らかいクッションがいくつか設置してある
隅にはブランケットも用意しており、仮眠するには困らない
漫画も用意してあるがラインナップはなかなか渋いセンスをしている(グラゼニとか置いてあった)
ワンピースや鬼滅の刃のようなミーハーな漫画は置いていないので注意
どうやらこの施設の利用者は中高年が多そうな印象だったので客層に合わせているのだろうか
そしてなんといってもこの施設の最も特徴的な設備はこの「足湯」だろう
なんとここ「野元湯元・湯快爽快くりひら」では足湯に入ることができるのだ
しかもどうやら500円払えば肩もみのサービスも受けられるらしい
いいじゃないですか
(足湯って温泉と比べて靴下だけ脱げば入れるという手軽さが良いのであって、わざわざお金払って温泉浸かりに来てる人があえてそこで足湯に入るかといわれたら疑問ですが…)
なにかドリンクを飲みながら浸かるのもよし、休憩処にある漫画を読みながら浸かるのもよし
実際の温泉には漫画や飲食物は持ち込めませんが、足湯ならこれらと一緒に楽しめるので良いですね!
他にも岩盤浴、マッサージ、理髪店などこういった施設では定番の設備はしっかりと揃えている
それでは施設紹介も終わったところで温泉、サウナのレビューに行こう
まず第一に湯快爽快くりひらの浴場は多くの施設と“ある点“が違う
それはなにかというと珍しいことに、体を洗う場所と湯船のある場所が完全に別なのだ
多くの施設では湯船と洗い場は同一の空間にあることが多いが、ここでは洗い場は壁を隔てて独立している
そのためか洗い場はかなり寒い印象を受けた
特に今のような寒い時期は少しの間凍える羽目になるかもしれない
それと洗い場では硫黄とも塩素とも違う何か独特な匂いがしていた
不快とまではいわないが気になる人はいるかもしれない
そして湯船の方だが白湯、座湯、水風呂のみの極めてシンプルな作り
これは個人的にはかなり好印象だ
雑多に風呂をたくさん詰め合わせたような浴場よりは、こういったシンプルな浴場が私は好き
白湯があるのもうれしい
白湯の一角は電気風呂となっているため、電気風呂好きも安心だ
白湯の温度は個人的にはもう少し熱くてもよかったが、十分に気持ち良い
非常に良い湯加減だ
窓が開いていて露天から風が吹き込んでいたが湯がそれによって冷めているということはなく、むしろその風が湯船でじっくりと温まった体に心地よい
さて、では気になるサウナだがここは塩サウナ、漢方蒸し風呂といった類のものはなくプレーンなサウナが一つあるのみだ
【サウナ】80℃以下(!?)
【水風呂】17℃
まず第一印象としては結構広い、が生憎の盛況具合で満員御礼
しばらく湯船で人が出るのを待ってからいざ突入
むむ、ぬるいぞ
温度計に目をやるが位置が遠くて正確に目盛りが読めない、が
私の目に誤りがなければ80℃以下の様に見えるぞ??
本当か?正直はっきりと見たわけではないので自信はない(すみません…)
でもたしかにかなりぬるい
自分は経験になかったのだが調べたところ70℃代のサウナも結構あるっぽい
じゃあやっぱりあってるのか?
真偽は定かではないが少なくとも90℃は絶対になかった。これは断言できる。
なので熱いサウナがお好きな方には物足りないかもしれない。
12分ほど入って水風呂へ
汗を流すかけ湯はぬる湯だ。これは個人的には嬉しい
水風呂の水温は17℃とこちらはかなりスタンダード
しかしいかんせんサウナで温まり切らなかったこともあり早々にあがる
さて、一発目はどこで休憩するかな…
ここでまたもや問題発生
前回の記事でも書いたが私のルーティーンでは一週目は外気浴ではなくまず浴場内の椅子等で休憩をするのだ
(前回の記事)
しかしここ湯快爽快くりひら
前回訪れた森乃彩と同様、浴場内に座れるスペースがないではないか!!!
いや森乃彩では一応腰をかけれる程度のものはあったがここは本当に一切ない
OMG
残念だが仕方ない。今回もルーティーンを崩して一週目から外に行くとしよう。
お!
外によさそうなスペース発見
木造の寝転べるスペースが用意されている
前回レビューした森乃彩にあった“ととのいスペース”から自然を取った代わりに、広くして清潔感を増したようなスペースを想像していただければ良いだろう。
“縁台”という名前が付けられているようだ
体をよく拭いてそこに寝っ転がる
やっぱり木は肌ざわりが良いですね
寝ころび心地がとっても良い
しばらく目をつぶって愉悦に浸っていたら突如、頭上からゴーっと大きな音が
なんだ?
ちょっとしてなにやら暖かい風が吹いてきた
なるほど
頭上にはヒーターが設置されていて体を温めてくれるようだ
これに関しては賛否両論分かれるところかと思う
個人的には別にそこまで気にならなかったが、音がかなり大きいこと、そして既に“ととのい”で体はぽかぽかしているにもかかわらずそこにヒーターは野暮だと思う人もいるだろう
たしかにポカポカしている体に冬の冷たい夜風が当たるのは大変気持ち良い
外気浴の魅力の一つだ
まぁしかしいくら整っているとはいえ体を冷やしすぎてもよくない
たまには体に温風を浴びながらの“ととのい”も悪くないだろう
ある程度堪能したところでしっかり水分補給をして2週目へ
ちなみに給水器にたどり着くためには一度脱衣所まで出ないといけないため少し億劫だ
2週目は正直何分でも入っていられる気がした(2週目以降のほうが長く入っていられるのは何故なのでしょうか)がいつまでも入っていてもしょうがないので15分ほどで水風呂、そして再び縁台へ
今日はサウナはこの辺にしてそろそろ露天を楽しむかな
露天は非常にシンプルだった内湯とは違い、ぬる湯とあつ湯、そして寝ころび湯に壺湯とかなり種類が豊富だ
そしてなにより一番気になったのが、露天の中に一つ小屋のようなものが建っている
覗き込むと中には湯船が一つと洗い場がいくつか用意されている
「庵湯」と言うらしい
庵(いおり、あん)
- 建物の名称で、風流人など浮世離れした者や僧侶が執務に用いる質素な佇まいの小屋のことで、庵室、草庵(そうあん)などとも言う(wikiより引用)
結論から先に言おう
この庵湯が最高に気持ちよかった
檜(ヒノキ)で出来た浴槽に少しとろみを感じるような泉質、そして最高の湯加減
そして小屋である故のこの独占感…(もちろん他のお客さんがいる場合もあります)
まるで遠路はるばる訪れた温泉地で貸切風呂を堪能しているかのような気分だ
素晴らしい!
正直サウナは私の趣向には合わなかったが、この庵湯のためだけに再訪もアリと思えてしまうくらい気持ちよかった
庵湯、皆様もぜひ機会がありましたら浸かってみてはいかがだろうか
さぁお風呂でサッパリしたら次は腹ごしらえ(サ飯ってやつですか…)
いつもはご飯は最後に写真を載せるだけだが、今回は文章書かせていただこう
なぜかって?
めっちゃ美味しかったからだよ!!
おいも豚とは何ぞやという話だが、その名の通りおいもだけで育てられた豚らしい
ここでは何故か知らんがおいも豚がかなりプッシュされていた(他にもカツカレーとか生姜焼きとか)のでそんなに推すならと注文してみた。そしたら
めちゃくちゃ美味い
すごい柔らかい
今まで食べたトンカツの中で一番うまい
とはいえ私はスーパーのお惣菜か松〇やのめちゃくちゃ安いトンカツしか食べたことがないため、人によっては大したことないやんと思われるかもしれない
しかし私の貧乏舌にはたまらなく美味しく感じられたのは事実だ
もし私の他にもトンカツは松〇やの500円の朝食セットしか食べたことないという方は是非おいも豚のトンカツ、ここ湯快爽快くりひらで食べてみてほしい
飛ぶぞ
ということで以上が「野元湯元 湯快爽快 くりひら」のレビューでした。
少しでも雰囲気が伝われば幸いです。
【お風呂】☆☆☆☆★
【サウナ】☆☆★★★
【館内設備】☆☆★★★
【食事】☆☆☆☆★
【コスパ】☆☆★★★
なんとなく星で評価つけてみました
次からもやろうかな
ということで、ではまた次のレビューでお会いしましょう。
さようなら